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 インド電気通信監理局(TRAI)によると、06年末の携帯加入の累計数は約1億5千万件で、同年3月末時点に比べると51%増えました。07年度には(07年4月〜08年3月)には累計で2億件に達するのは確実視されています。それでも、携帯電話の普及率は20%までいっていないのが現状ですから、いずれ総人口の半分近い5億件に達するのではないかとも言われています。

 こうした携帯電話の急速な普及の背景には、固定電話が行き届いていなかった地方や農村部に、携帯各社が通信ネットワークを拡大させ、アンテナなどの設備投資を充実させたことがあげられます。さらに重要な要因としては、各社間の猛烈な価格競争の結果、通信料金が劇的に値下がりしたことが考えられます。世界で最も安いとされる通話料は、市内通話で1分1ルピー(約3円)まで下がりました。


マクドナルドにある携帯充電器


喫茶店にある携帯充電器
 携帯市場で20%以上のトップシェアを持つのはバルティ・エアテルで、06年10〜12月期決算で売上げは前年同期比62%増の491億ルピー、純利益は2.2倍の121億ルピーにまで膨らみました。今後の各社の課題としては、データ量の多い音楽や動画を送受信するための巨額なインフラ投資が可能であるか、また、コンテンツ配信などの新たな収益源を確保できるかにかかっています。

 こういった状況の中、07年初めに過熱するインド携帯市場を象徴する出来事が起きました。世界最大手の英国ボーダフォンがインド携帯サービス会社4位のハチソン・エッサールを130億ドルもの金額を投じて買収したのです。同社はこの買収後にインドの通信インフラに20億ドル投資すると発表しています。

 他にも、拡大する通信機器需要に応えるため07年4月に発足したノキア・シーメンス・ネットワークスは、ユーザーにより速くより多くのデータや携帯コンテンツを送受信できるようにしなければならないプロバイダー向けに増大する需要に対応可能な機器の生産拡大を行っています。

 他方で、携帯電話の普及とは対照的に、TRAIによれば、ブロードバンドの加入数は、06年末でわずかに210万件です。また、パソコンの普及率はわずか0.7%の2,200万台にとどまっているなどネット社会のインフラ基盤は遅れています。


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